腹式呼吸を取り入れることで呼吸方法の引き出しを増やし、ランニングに余裕を持たせる
悩みだすと分からなくなってしまうのが呼吸の問題です
呼吸で悩んでしまうのは、普段生活している中で呼吸をどうやってするかを意識してないからです。
普段は無意識に行なっている事を意識する事で分からなくなってくるのです。
ランニングの呼吸の問題を考える
ランニングの呼吸で悩んでいる人は主に2つのポイントがあるでしょう。
一つが、呼吸のリズム( 呼気と吸気の回数など)
もう一つが胸式呼吸と腹式呼吸 です
今回は腹式呼吸について考えることで、ランニングと呼吸の問題を解決していきます
腹式呼吸のメリットとは?
腹式呼吸をする事で、胸式呼吸と比較するといくつかかメリットがあります
- 長く息が吐けるなど深い呼吸ができる
- 胸、背中、肩周りの筋肉を使わないため疲労軽減できる
- 背中の緊張度も低いため腕振りに影響が少なくて済む
- 自律神経の観点からみると、腹式呼吸は副交感神経を優位にする働きがあるためリラックス効果がある
胸式呼吸ではダメなの?
では胸式呼吸では走れないのかというとそうではないです。
普段は胸式呼吸をメインに日々皆生活しているため、無意識に行っているものを変えるのは中々大変でしょう。
呼吸のバリエーションを増やす
胸式呼吸は意識しない呼吸、腹式呼吸は意識して行う呼吸です。
必ずしも呼吸法を変えないといけないわけではないですが、マラソンでの呼吸は苦しい時にいかに息を吐けるかがポイントで、腹式呼吸をマスターしておくことはその点で大きな引出しをもつことになります。
呼吸のリズムは基本的には無意識で良い
呼吸のリズムで2回吸って2回吐くなどリズムや回数を設定することもよく言われますが、
一旦リズムが狂うと、一気に走りに影響が出てしまう危険性もあります。
呼吸のリズムを意識することも大事ですが、
普段は意識せずとも自分の楽な感覚で呼吸し、
苦しくなった時に力を抜き、腹式呼吸を行う事でで上手くリセットできると、もう一度走りをいいリズムに戻すことが出来ます。
また、呼吸が乱れたり苦しくなると、
肺まわりの胸や背中が緊張し、走り自体に柔軟性が失われてきます。
そこを救ってくれるのが腹式呼吸で、もう一度リラックスした状態に戻す手助けをしてくれます。
腹式呼吸の仕方は?
静止している状態や、ヨガなどではもっと細かく手順があると思いますが、走っている状態での腹式呼吸の流れはこうです。
- 息を通常の状態からゆるく吐き出す。お腹にある空気のみ柔らかく出す。
- 鼻から息を軽く吸う。お腹は膨らまさない。出した分のみ戻す感じ。
その際意識するポイントは
- 力を入れないことと
- いかに無理せずゆるく吐けるかを意識する
- お腹側を縮めすぎない(適度に伸ばす)
- 目一杯吸って目一杯吐くようなことはしない(労力は最小限)
良い意味でリセット、切り替え効果を実感できると思います
まとめ
呼吸は非常にデリケートでもあり、それでいて無意識な行為でもありますが、ランニング、そしてフルマラソンともなれば鍵を握るポイントとなって来ます。
腹式呼吸を普段からの走りの中で少しずつ取り入れていきましょう。
走る時は力まず、ゆっくり、お腹は無理に膨らませたり、へこませたりしない事です。
上半身のリラックスや、腕振りにも相乗効果があるので、ランニングエコノミー向上のためにフォームと共に良い呼吸をマスターしていきましょう。
ランニングスケジュールは週単位で習慣化し、目標に合わせて強度と頻度を調整する