「走る」事においての上半身の重要性を理解しよう
走りが重く、労力の割にスピードや持久力が伸び悩んでいる方は、上半身を上手く使えていない場合が多いのです。
上半身を使えてないと下半身(脚の力)に偏った効率の悪い走りとなってしまいます。
走る事において上半身の状態や使い方は、私達が考えているより遥かにパフォーマンスに大きく影響を与えます。
上半身の状態を良く保つ事で走りは飛躍的に伸びる可能性があるのです。
なぜ、上半身をうまく使えていないのか
マラソンで上半身の事を”書籍”や”インターネット”で調べるとキーワードとして、
・肩甲骨を使って走る
・肘を引いて胸を張る
・前傾姿勢を保つ
・体幹を鍛えて上半身の姿勢を維持する
などの記述をよく見かけますね。
個々の言葉はそれぞれ重要で間違ってはいないと思いますが
書いていることを真面目にしっかりやろうと思う程に力が入りそうです
ではどうすればいいのでしょうか?
先ずはリラックスした良い姿勢がベースとして必要
上半身の姿勢については「動き」もですが「状態」も大事です。
・背中側全体の筋肉のリラックス
・身体を反らす方向の動きの柔軟性
・肩甲骨、鎖骨とそれに付随する筋肉の可動性
・みぞおちから下の腹部のリラックス
・お臍上を少しだけ伸ばす(腹式呼吸しやすくするため)
というベース(状態)の上半身が、「骨盤の上に乗っかっている」状態が理想で、「動き」はその「状態」の上に実施されることでより効果が発揮されます。
上半身をリラックスさせて効率よく走る事で得られるメリット
疲れにくい
無駄に筋力を使わないためエネルギーを省力化でき、胸、背中の緊張が取れる事で呼吸に使われる細かい筋肉群の動きもスムーズになり、呼吸が楽になります。
下半身との連動で走るようになるため、同じパワーで効率が上がる。
体型のスリム化
必要以上に力を入れないため、脚や上半身が細くなる。
走る上での上半身の使い方のポイント
全体の流れはこの記事を参考にしていただいた上で、下記ポイントをさらに押さえていきましょう。
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腕は上半身主導で振るのではなくあくまで下半身連動の制御が基本である
短距離走ほど腕振りにパワーを使わない
100m走ではないので、腕振りのパワーをつたえるというよりは、着地後に大転子から伝わって来るパワーをいかに止めずに前進方向への力にそのまま生かすかがポイントとなります。
地面からの反力を伝える事が大事
大転子からのパワー(着地の反力)を背骨の弾力性を利用して前方向への力に変えます。変えるのは一瞬で、無理にパワーを増幅させるというよりは止めないで生かすだけのイメージです。同じく着地後に同側の肩甲骨から先の腕も連動して前へ振られていきます。自らの筋肉を使って弾く感じというよりは体全体をゴムまりの様にイメージして力まず弾むと良い走りにつながるでしょう。
左右の切り返しのリズムを保つ
下半身の動きを伝えるとすぐに、今度は切り返すための動きが起こります。
先程の着地側同側の腕は体側から離れない程度でストップし、反対側の腕はリラックスしていれば自然に連動して肘から後ろ側に引かれているはずです。こうして左右が対角上にバランスを維持したまま、腕振りが繰り返されます。
あくまで主導は骨盤(大転子)であると同時に、パワーを効率よく伝えたり、切り返しの中でリズムよく連動することが身体を前方向に効率よく運んでいく手助けとなるのです。
走っている最中の意識としては、ベースの姿勢とリラックス度、そしてリズムを維持することにさえ意識すれば後は連動です。
ただし、下半身主導になりすぎると骨盤の動きが大きくなりすぎて、体全体のブレが大きくなる場合もあります。その際は腕振りの主導をすこし強めることでブレを制御できます。
まとめ
上半身を上手く使う事で走りは革新的にかわります。(全体の力がより走りに生かされるようになるため)
腕振りが主導ではなく、下半身との連動をしっかり意識する
左右バランスとリズムを大事にする
あとはランニングエコノミーを重視したランニングフォームをしっかり取り入れれば、更に効率よく、長い距離を走れるようになります。
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